ホルミシス効果の仕組み
その結果、細胞を修復し、免疫力を高め、病気治癒を促進するのです。
これがホルミシス効果です。
低線量の放射線は抗酸化酵素発生の遺伝子のスイッチを入れてくれます。その結果、細胞を修復し、免疫力を高め、病気治癒を促進するのです。これがホルミシス効果です。つまり、放射線ホルミシスというのは微量放射線の健康効果のことです。最初にこれを発見したのは、ミズーリ大学の生命科学の教授トーマス・ラッキー博士です。ラッキー博士はNASAで、宇宙における放射線の害から宇宙飛行士を守る研究を十年以上の歳月をかけて続けました。そして、宇宙飛行士があびる放射線は、地球上の十倍以上もの線量でありながら、むしろ、人体に有益で健康増進することが結論づけられたのです。これが低線量放射線の人体への有用性理論の始まりです。日本では東大医学部の稲恭宏博士が、臨床の治療現場で低線量放射線の難病治癒効果を明らかにしています。稲恭宏博士のところでも末期癌で余命半年の患者が数年以上経過してもまったく元気に過ごしていたり、悪性のリウマチで指がくねくねに曲がったものが元通りになったり、通常の医療では出ていない成果が得られ、すべて学会に症例報告されているのです。
放射線が人体にあたると、一時的にその影響で活性酸素が増加します。これが刺激になり、抗酸化酵素をつくる遺伝子にスイッチが入るのです。そして、抗酸化酵素の働きで活性酸素が除去されて、免疫力が飛躍的に向上し、自然治癒力が回復するのです。これはビタミンCなどとは桁違いのパワーで、細胞のDNA修復力の向上、免疫バランス向上、がん抑制遺伝子の活性化など、多様なものが判明しています。放射線は大量にあびると、放射線障害を起こして、人体に害があります。ところが、低線量の放射線にはこの正反対の健康効果があります。つまり、低放射線ではむしろ人体に有益な作用が出るのです。これを発見したのはトーマス・ラッキー博士です。NASAの研究に協力した博士は、宇宙飛行士が宇宙であびる放射線の健康被害を防止する研究をしていたのです。しかし、十年以上も研究を続けた結果、低線量放射線は人体に健康上有益であると証明しました。その抗酸化酵素をつくる遺伝子へスイッチをいれる作用で、活性酸素抑制酵素の増加、DNA修復、免疫向上、がん抑制、有益なホルモンの分泌増加、アンチエイジング効果など、次々に有益な効果が明らかになりました。湯治で日本中に知られている玉川温泉の健康効果も、この地に産する北投石からの低放射線ホルミシス効果だったのです。
放射線と原発問題は切っても切れない関係にあります。東日本大震災に続いて民主党政権の無為無策がもたらした、未曾有の放射能汚染デマ。野菜や海産物の出荷停止など、福島周辺の農家や漁業家に甚大な風評被害をもたらしました。ところが、政府の決めた基準値が何の根拠もないものだったことが、独立総合研究所の青山繁晴氏らジャーナリストによって暴露されています。実は世界中には、自然放射線というものが存在し、日本よりもはるかにその放射線量が高い土地がたくさんあります。そして、それらの土地では不思議と癌などの難病が少ないのです。その理由は「低放射線」にあります。実は放射線とは、ゼロであることが望ましいというものではなかったのです。年間100ミリシーベルトを超えない限り、健康上の害はありません。健康を最大限に維持できる自然放射線量というものがあるのです。その低放射線療法域の放射線であれば、もし、それが原発由来であっても、自然放射線であっても、実害がないのです。それどころかむしろ免疫賦活作用により健康になります。全国にあるラドン温泉、ラジウム温泉は、この低放射線の健康効果を活用したものです。玉川温泉が有名ですが、全国にラドン温泉があります。いま、野菜や海産物やお茶に混入したという放射線量では、低放射線療法域を出ていないので、実際には福島県周辺の農作物も海産物も畜産物も安全なのです。これは東大医学部の稲恭宏先生なども指摘していることです。放射線はゼロであるべきという固定観念から導き出された根拠なき「基準値」を使って、風評被害を広げるのは完全な間違いです。