双極性障害
躁状態とうつ状態が繰り返される疾患。躁うつ病と同じ意味になります。
双極T型障害と双極U型障害に分類されます。
T型は、躁状態とうつ状態を呈するもので、躁状態だけのものもT型に分類されます。
U型はうつ状態と軽躁状態を繰り返すものです。
U型の場合、軽い躁状態であるため、それに気付かないままうつ病と
診断されているケースも目立ちます。診断基準で、「気分障害 双極U型」と呼ばれるものです。
双極U型の場合、
自分を過小評価する、気分が晴れない、やる気がでないといったうつ状態が
続いた後、しばらくすると、今度は少し気分が良くなり、いつもより陽気で
おしゃべりになる…という症状がそれぞれ一週間以上ずつ繰り返されます。
このタイプは、うつ病と診断されてしまい、SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)に
分類される薬剤を処方されると、軽い躁状態が起きやすくなります。
そして、うつ症状が改善できても、躁うつの波そのものがおさまらないために、激しいアップダウンに悩まされることになります。
SSRIではなく、感情調節剤と呼ばれるまったく違う処方が必要になります。
アイルランドのコービン博士は、喫煙によって、双極性障害の患者の、
うつの発生頻度が2倍に増えることを報告しています。
有害微量金属として有名なカドミウムは、体に摂取されることで、
攻撃性を高めたり、幻覚をおこしたりといった精神の働きに異常をもたらす重金属です。
タバコを10本吸うと、約1から2マイクログラムものカドミウムが体内にとりこまれます。