特に身体的な疾患があるわけではないのにもかかわらず、突然、
動悸、呼吸困難、めまい、などの発作を繰り返す疾患。
このパニック発作に対する不安のため、仕事や外出に障害をきたすこともあります。
長引くことで、うつ状態、うつ病などがおきてくることもあり、早期の治療がのぞましいとされています。
パニック発作がおきると「自分がコントロールできない」
「死ぬのではないか」といった恐怖感がともないます。
薬物治療も行われますが、心理療法が有効なことが多いです。
認知行動療法や
催眠療法がしばしば効果を発揮します。
認知行動療法では、認知の歪みを修復することにより、症状を改善します。
また、催眠療法では、催眠状態での効果的な暗示、また
退行催眠などの手法で、症状を改善します。
精神神経免疫学にもとづく
心身免疫セラピーでは、
マインドフルネス、メディテーション、イメージ療法などを用いて、セルフコントロールの能力を高めて症状を改善します。
最近では、こうした
心理療法や
カウンセリングをとりいれている心療内科や精神科のクリニックが次第に増加してきています。
パニック障害の場合、過去にあった衝撃的な事件が、精神的な外傷(トラウマ)に
なって発症しているケースも多く、
心理療法でトラウマを癒すことにより、症状が消失することも多いのです。