前世療法からみた輪廻転生論

前世療法からみた輪廻転生論

催眠療法の一つである前世療法から導きだされる輪廻転生論についてまとめました

前世療法からみた輪廻転生論

前世療法で得られる前世の記憶は、回数を重ねるほどに
鮮明で具体的なものが出てきます。


こうした前世の物語を実在のものとして、詳細に分析すると、
因果応報論が出てきます。


そして、原因と結果の法則である因果応報の法則が、
生まれ変わりを通じて、過去から現在へと連綿と続いていることがわかってきます。


いったい、このような因果の法則は、私達の輪廻転生に
どのような影響を与えているのでしょうか。


前世を肯定することで、この法則を肯定することが自明の理となりますが、
その意義について深く考えてみることは、今をいかに生きるかにつながるテーマです。


前世で人を苦しめると、生まれ変わってから今度は自分が苦しむ。
前世で人を幸せにすると生まれ変わってから今度は自分が幸運の星のもとに生まれてくる。


この法則が教えていることは、結局、利他愛ということです。
自分以外の人間の幸福を考えて行動した人には、相応の幸福が巡ってくるのです。


これがわかれば、他人をいじめたり、だましたり、搾取したり、
盗んだりといった行動は、恐ろしくてできなくなるはずです。


他人をそうやって苦しめてその時は自分が得をしても、後から
必ずそのあがないをしなければならないのですから、こんな損なことはありません。


自分が幸せになるためには、他者を幸せにするしかないことがわかってくるのです。
こうして輪廻転生しながら、人間は人類愛を学んでいるのだと思われます。


また才能や素質が生まれ変わっても受け継がれていることも判明しています。
偉大な芸術の才能や学問の才能、また信仰心も、
前世で培った素養が生まれ変わって開花している場合が多く見られます。


因果の問題に加えて、学問、芸術、信仰の素養、素質は、
魂の記憶として継承されていくようです。つまり、私達という存在は、
生まれ変わりながら進化し続けている魂なのであると分かってきます。


磨いた素養が来世でも素質として受け継がれることも、広い意味で
因果応報の法則通りであるともいえます。結局、すべては
因果の法則で説明されるものなのです。それは思い、行動、言葉で
現れる私達の言動の影響は必ず自分に返ってくるということです。




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