精神科医療の実態

精神科医療の実態

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現在の精神科医療の現場と保険診療の仕組み

現在の精神科医療の現場では、ICD10が中心になってきています。これは「疾病及び関連保健問題の国際統計分類」というものです。
International Statistical Classification of Diseases and Related Health Problemsの略称です。世界保健機関(WHO) によって公表された分類です。


1990年の第43回世界保健総会で採択されたものが第10版で、ICD-10です。
ICD-10は2007年版として改定されています。そしてこれ以降、精神医学の分野では、こちらが主体になりつつあるのです。


精神科医の診断に特に影響している精神科疾患としては、パーソナリティ障害の分類があげられます。
たとえば、かつての分類では、ICD-10にないものがあります。


統合失調型パーソナリティ障害(会話が風変わり・感情の幅が狭い・しばしば適切さを欠くパーソナリティ障害)、自己愛性パーソナリティ障害(傲慢・尊大な態度、自己評価に強くこだわる)のは、ICD-10にはありません。


名称が変更されたものもあります。反社会性パーソナリティ障害(反社会的で衝動的、向こうみずが特徴のパーソナリティ障害)は、非社会性パーソナリティ障害に名称変更されました。


また、回避性パーソナリティ障害 (自己にまつわる不安や緊張が生じやすいパーソナリティ障害)は、不安性パーソナリティ障害に名称変更されました。

それから、ICD-10では、境界性パーソナリティ障害(感情や対人関係の不安定さ、衝動行為が特徴のパーソナリティ障害) は、情緒不安定性パーソナリティ障害の下位分類のひとつになっています。情緒不安定性パーソナリティ障害境界型という名称になりました。


こんな調子で、診断基準から病名までコロコロ変わり、そのたびに精神科医はふりまわされています。そして、その結果、患者の精神科疾患の診断名もまたコロコロと変わっていくのです。何も変わらないのは、あいかわらず薬物投与を治療の中心と考えている精神科医がほとんどであり、精神科疾患への心理療法を重視して、これに力を入れようとしている医師はわずかしか存在していません。


現在の保険診療の仕組みが、薬物投与をしたほうが、医師の収入が増える仕組みであり、精神科疾患への心理療法は時間ばかりかかるうえに収入が少ないというシステムになっている限り、この状況が改善されることはないでしょう。これは、患者を犠牲にし、精神科医と製薬会社だけが利益を得る仕組みともいえるのです。


この仕組みのため、医療費の高騰も招いており、精神障害者福祉法のおかげで、患者の支払うべき医療費を国民が負担することになった結果、患者自身も自分が受けている精神科疾患についての医療の中身を再検討するよりも、安易に福祉のお世話になり毎月十数万円の生活費を国から支給される生活に安住するようになったのです。


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