閉鎖病棟 入院

閉鎖病棟 入院

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統合失調症 閉鎖病棟

統合失調症は重篤になると、幻覚や妄想が激しくなり、
閉鎖病棟に入院したほうが良い状態になることがあります。
幻覚では霊の声が聞こえたり、宇宙人の声が聞こえたり、神の声が聞こえたりするという症状があります。
そして、きわめて重篤なものでは、自傷他害という症状に出てきます。


神の命令で人を殺したりといった犯罪を犯す場合があるのもこのような状態のときです。
統合失調症の患者は、幻覚であるという自覚がないまま、危険な命令に従ってしまうのです。


自殺してしまったり、他人を障害してしまったりといった不幸な結果にならないように、
患者を守り、患者の家族や一般の人を守るためにも、そんな状態の患者を
閉鎖病棟に強制的に入院させなければならないことがあります。


統合失調症の患者は、受診することを拒否するケースも多く、治療がなされぬままに、
なんらかの事件を起こしてしまう場合もあるのですが、仮に家族や上司につれられて受診した場合でも、
精神科医の指導になかなか素直に従うということになりません。


そもそも病気であるという自覚もありませんので、服薬を拒否したり、
医師に閉鎖病棟に入院するように勧められても承諾しないことも多いのです。
しかし、そのまま帰宅させるようなことになれば、危険な事態を招く恐れがありますので、閉鎖病棟にその場で強制入院させることがあります。


このような閉鎖病棟への強制入院は人権の蹂躙にもなりかねませんので、
精神保健及び精神障害者福祉に関する法律が定められてルールが明確化されています。


医療及び保護のために閉鎖病棟への入院を要すると精神保健指定医によって診断された場合なら
本人の同意がなくても、保護者または扶養義務者の同意により、精神科病院の閉鎖病棟に入院させることができるのです。


閉鎖病棟への医療保護入院には、精神保健指定医の資格をもつ医師の診察を受ける必要があります。
このほか閉鎖病棟への入院には措置入院や緊急措置入院といった制度もあります。
いずれも精神保健指定医である精神科医が介在しないと合法となりません。


統合失調症の患者は、家族や配偶者や親子の平穏な生活を破壊するような暴言、暴行、
奇行をするため、周囲は疲弊し、家庭崩壊したりします。そういった災難から、
健常者を守ると同時に、患者自身にも適切な薬物療法が施される必要があるのです。


統合失調症の場合は、薬物により幻覚や妄想を押さえ込んでしまわない限りは、平穏な生活ができません。
本当の意味で精神科医による治療、閉鎖病棟での一時的な管理が必要な患者さんなのです。


閉鎖病棟とはそういった患者さんのための病棟であり、精神科での薬物療法を継続していれば、
患者は危険な言動や幻覚や妄想が次第に消えていくので、やがては通院での管理で安定するようにもなります。


もし、心理療法を試みるのであれば、服薬である程度安定し、コミュニケーションができるような状態に
なってからにするほうがよいでしょう。幻覚や妄想があまりにも強い状態では、心理療法などはまったくできません。


閉鎖病棟に入院する患者の多くは、統合失調症の患者ですが、うつ病も自殺念慮があまりに強い場合、
閉鎖病棟に入院するように勧められることがあります。この場合は自殺を防止し、患者を保護することが目的です。


重度のうつ病の場合でも、薬物療法によって改善させる必要があります。
閉鎖病棟は、日本のような先進国では、十分に人権への配慮のもとに運用されていますが、
外国では閉鎖病棟といってもまったく事情が違います。


例えば、一部の軍事独裁国家などでは、政府と異なる意見を持つ学者や政治運動家や
人権活動家などを国家のお抱えの精神科医が「精神病」と断定して、閉鎖病棟に強制入院させることもあります。


そのような閉鎖病棟では、強制的な薬物投与を注射などで行ったり、電気けいれん療法などを
繰り返し行って、患者の記憶に混乱を生じさせたりすることを日常的に行っているのです。
その閉鎖病棟に閉じ込められているうちに、人間の人格が改造され、幼稚化していきます。


閉鎖病棟で過剰な薬物投与を繰り返したり、過剰な電気ショック療法を行ったりして
脳の正常な機能が損なわれていくのです。そして、閉鎖病棟から開放されたときには
その政治犯はとてもおとなしいロボットのような状態、家畜のような状態に成り果てているというわけです。
この状態になれば、もう為政者に逆らうような言動はとれなくなります。


地球上にいまだこのような人権蹂躙の恐ろしい地獄絵図があるというのは人類の恥部であり、
許しがたいことですが、日本の近くにあるあの国でもその国でも閉鎖病棟を悪用して、こういったことは行われているようです。


日本ではこのようなことはありませんが、政治系のある雑誌にこんな記事があったのを覚えています。
それはある政党の党員だった人の手記だったのですが、その記事にはこんなことが書かれていました。


その人は、その政党の党員のとき、党のあり方や選挙の進め方などについて上層部に意見し、
いわば楯突くような言動を繰り返したのです。すると、あるとき上層部に呼ばれ、指定された病院で
健康診断を受けるように勧められました。


その病院にいってみると、そこの医師から精神病であるとの診断を受けました。
そして、薬物療法が始まったのです。気がつかないまま薬を医師の指導のまま服薬していたのですが、
どうも体の具合がおかしいので、薬の内容を調べてみて、気がついたのです。


結局、その病院はその政党の支配を受けている関連病院であり、そこの医師もまたグルだったのです。
もし、気がつかないまま薬を飲み続けていれば、統合失調症の強い薬のために脳が犯され、
次第に人格も幼稚化し、政治活動もできない状態にならされてしまうところだったのです。


その人はこの事件のことがきっかけでその政党をやめて、フリーの立場になり、
しかも数年を経過したので雑誌に手記として寄稿されたとのことでした。
それは一歩間違えば命の危険にもさらされる出来事であったのです。


このようなケースはきわめてまれなのかもしれませんが、人権を保障されているはずの日本でも、
一部でこのようなことが行われているとしたら、恐怖を感じます。閉鎖病棟も精神医学も、
歴史的な発祥の経緯が、こうした政治的な目的にあったことを考えると、精神医学そのものが恐ろしくもなります。


 

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