催眠療法でうつ状態を治す

催眠療法でうつ状態を治す

心理療法の一つである催眠療法と、その他の心理療法についての情報をまとめました

催眠療法がメンタルに効く理由

抑うつなどの症状が続く、うつ病の患者数は100万人を超えたことが厚生労働省が3年ごとに実施している患者調査でわかっています。この背景には、新薬の開発などで、軽症うつの人が、治療を早期に受けるようになったことが指摘されています。軽症うつは、心の持ち方、心の訓練、人生観の練り直し、生活改善などによっても、時間の経過とともに改善するケースもあります。しかし、診断されて病名をつけられると、そのことに本人が、かえって縛られてしまい、何をするにも病気を理由に、さらにがんばれないという悪循環に陥ることもあります。病院は薬の処方を続けることが、経営的な理由で必要という側面もあり、あまり積極的に減薬や休薬を考えてくれないこともあります。このような背景で、本来、改善し脱却できるはずの人が、そのまま現状維持しているという残念な状況があります。うつや神経症の家族を支える周囲の人は、どのように接すればよいのでしょうか。一般的には、励まさない、休ませる、自由に休息させる…と指導されています。重度のうつ病については、もちろん、これが正解ですが、軽症や回復期には、これだけでは不足です。病院では、あまり言われないかもしれませんが、やはり、心の持ち方、人生観、生き方の改革が必要です。心と体の関係を勉強し、潜在意識が健康に与える影響を学び、自分の心を自分でコントロールできるのだという知識を学ぶことが大切です。

精神科の薬だけが心をコントロールする唯一の道具ではない

うつ病の薬を飲まないと、病気は治らないと思っている人が多いことはとても残念です。本当は、自分自身の心を正しく制御できる知識を学べば、薬を減らしたり、病気そのものから脱却できることもありえることなのです。周囲の人も、やさしく見守るだけではなく、心と体の関係、自分で心を癒やす方法、その知識を教えてあげたり、一緒に勉強したりしてあげることこそが、本当の意味で、患者を支えることなのだと知って頂きたいです。病気のまま、そこに逃げ込んで、元気なく生きるよりも、元気に幸せに活動的に生きるほうが、楽しいし、豊かな人生なのです。心こそすべてであり、心を癒やし、心を強くすることが、人生を豊かで幸せなものにしていく道なのです。ヒプノセラピーとは、そのことを心から実感できるセラピーです。現代医学だけが、治療の唯一手段ではありません。漢方でも、うつが改善したり、不眠が改善することも多いです。特に身体の「冷え」や低体温は、「うつ」の大きな原因です。身体のバランスをとると、心の症状も治るのです。心の症状は、栄養不足、運動不足、睡眠の不規則や不足などが、身体のシグナルとして、出てきているものもあります。その場合は、きちんとそれを改善すれば治ります。こうした努力をしないで、精神科や心療内科の薬だけに頼るのでは、治るものも、治りません。

心を変えるためには、まず行動を変える

ネガティブなセルフイメージに縛られて、なかなか行動できないという悩みを持つ人が多いです。そんな人は、「心が変われば行動が変わる」と思い込んでいます。そして、「だから、心を変えて欲しい、その方法を教えて欲しい」と考えています。ところが、心を変えるには、まず行動を変えなければならないのです。ここまで話すと、「心と行動、どちらが先なんですか?」と混乱される方もいらっしゃいます。心を変えれば行動が変わります。その心を変えるためには、まず行動を変えなければなりません。大切なのは、どんな行動を変えていくかなのです。それは、自分の口ぐせを変えるのです。言葉を変えるのです。私達が日常で行う最大の行動は「つぶやき」です。声に出すか出さないかの違いはありますが、ほとんどの人にとって「つぶやき」は日常茶飯事の行動です。そしてつぶやきとは心が現れて出てくるものです。これを意図的に変えていくという「行動」が必要なのです。自分の「つぶやき」を、明るく前向きで発展的で愛と真心に満ちた言葉にするのです。他人に対して積極的になれないといつも思っているのであれば、「どんどん積極的になれる。自分を自然に表現できる」とあえて反対のつぶやきをしていきましょう。できるだけ声に出して、耳からも自分に聞かせるようにします。意図的にプラスの言葉をつぶやく生活をするという「行動」を開始して下さい。はじめはそれだけを考えていたら良いのです。実行するうちに、いつしか実際の行動が変わってきたのが実感できることでしょう。人間関係でも恋愛でも仕事でも、「これこれができない」と考えているその悩みを、あえて反対にひっくり返したプラスのつぶやきに変えていきましょう。気分が落ち込んで何事にもやる気がでないのであれば、「どんどんやる気が出て楽しく努力できるようになる」と刻々に自分につぶやくのです。この「つぶやき療法」は、根気よく行う覚悟が必要です。そして声に出せば出すほど効果があります。また、マイナスのつぶやきをできるだけ減らすため、刻々に、意図的なプラスのつぶやきを実践する日々の心がけが大事です。この「行動変化」であなたの心が次第に変わります。そして理想とする行動が結果的にできるようになるのです。

 


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