未来世療法
現在も入手可能な書籍『前世療法』(PHP出版)は
アメリカ人精神科医ブライアン・ワイス博士の著作です。
そのワイス博士の著作に『未来世療法』(PHP出版)があります。
同書で解説されている未来世療法とはいかなるものかというと、
前世療法の場合は、過去世を体験するのに対し、未来世すなわち、
現在の人生が終わった後、生まれ変わった未来の人生を体験します。
これは、前世療法の発展型といえるセラピーです。
通常は、前世療法を補完するために前世療法の数回のセラピーの中で
数度の過去世を体験した後で、仕上げとして未来世を体験するという形式をとる場合が多いようです。
未来世というのは、死後生まれ変わってからの来世であるため、
現在の自己の願望や理想がその内容にも影響を与えている可能性は否定できません。
未来世療法においては、前世療法をすでに何度か受けて、
催眠状態になれた人であるべきで、視覚化や感覚化が
うまくできるようになっていれば、十分な実感をもって未来世をみることができます。
また、未来世とまでいかなくても、現在の人生の数年先、
数十年先を体験することもできます。
たとえば、タバコをやめたいがなかなか止められない人の場合、
喫煙を続けていると数年先にはどうなっているかを体験させることも可能です。
悪い未来を見せるだけではありません。禁煙に成功した幸せな
未来に焦点をあてることで成功した結果も、体験することが可能です。
善悪それぞれの未来を見ることで、タバコをやめることの重要性が深く実感されるのです。
が大切であることが心底から実感され、無事に禁煙を実現する方が多いです。
過去よりも未来に関心がある人向きのセラピーであると言えるでしょう。
体験される未来の物語には、必ず、現在の自分自身に
必要なヒントや導きが含まれている点も前世療法に準じるものです。