催眠暗示療法
催眠暗示療法は、潜在意識の中にしっかりと入った暗示は、
やがて現実化されるという理論に基づいています。
催眠状態に誘導したクライアントに、必要な
肯定的行動や思考の暗示を入れることで、
催眠から覚めた後の日常生活におけるクライアントの行動や思考に好影響を与えるというものです。
通常のカウンセリングやその他の心理療法では、セラピストとクライアントの対話によって、
到達する結論へ、催眠状態を利用して、一気に踏み込んでいくことになります。
このため、カウンセリングだけ行うのに比べて、即効性が期待できる場合があります。
クライアントに与える暗示の内容は、催眠療法を行う前に、セラピストと
クライアントの面談(カウンセリング)の中で、決定されます。
本人が拒否している暗示は、催眠暗示療法においても十分に作用しないため、
どのような暗示を入れるかについてクライアントの了解があるべきです。
職場や家庭での人間関係でのストレスや、うつ、不安、恐怖症、
アルコール依存などの依存症にも活用されています。
能力を引き出すという効果もあるため、恋愛成就、試験合格、ビジネスの成功、
職場での昇進など、さまざまな願望実現を目的とした暗示療法も行われています。
ただし、メンタル疾患への適応に際しては、
医師や医療職による施術が望ましいことはいうまでもありません。