効果についての注意点
カウンセリングや催眠療法(ヒプノセラピー)の効果がどのぐらいで
現れるかですが、これについては、メンタル疾患が存在するかしないかで
大きく違いますし、メンタル疾患であっても、その種類によってさまざまです。
そこで、セラピーの種類による特性を申し上げますと、カウンセリング、
ヒプノセラピー(催眠療法)を単純に比較した場合、催眠療法の方が、
カウンセリングに比べて効果の発現がかなり速いということが言えると思います。
これは潜在意識へのアプローチの仕方が、カウンセリングでは
顕在意識の側から徐々に接触していくことで、その扉を開いてセラピーの効果をあげるのに対し、
催眠療法では、催眠状態という特殊な意識状態への誘導を通じて、
ストレートに潜在意識に影響を与えていくことによる差であるといえます。
それと催眠療法の場合は、カウンセリング行為もそこに兼ねているので、
カウンセリングと催眠療法が相乗効果を発揮できるという利点もあります。
そのため、カウンセリング十数回分の効果を一度か二度の催眠療法だけで
達成することも少なくありません。即効性を期待する場合は、催眠療法に軍配があがることになるでしょう。
特に催眠療法の中でも、前世療法、インナーチャイルド療法は、特殊な分野で、
その効果として人生のテーマを悟ったり、生きる指針をつかんだり、
今生での使命を自覚したりといった大きな角度での癒しが得られます。
その結果、末梢問題ともいうべき目前の問題、トラブルは自然に
解決してしまうという形になります。ただ一度か二度の前世療法で、
大きな癒しと悟りが得られて、さまざまな問題がその後すいすいと解決してしまったという報告はたいへん多いです。
前世療法は、アメリカ人精神科医ブライアン・ワイス博士によって
世界的に普及されたセラピーですが、日本でも、このセラピーに取り組む医師が少しずつ増えてきています。